“かいけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
皆生50.0%
買気50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
米子のそばの皆生かいけというわびしい温泉場の、今にもひと雨降ってきそうな松林を背にした貧弱な寄席の桟敷。昨夜、十人そこそこのお客の帰っていったあと、皆はこの客席へと寝たのだった。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
勿論、この無気味な好況にひとしく恐怖を感じたものは、取引部だけではなかった。交易所では、にわか買気かいけが停ると、売手がそれに代って続出した。すると、俄然として棉布が一斉に暴落し始めた。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)