“えんかし”の漢字の書き方と例文
語句割合
艶歌師100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに、小林の仲間の艶歌師えんかしたちは、おそらくまだ帰っていますまい。あの連中の仕事は、一時すぎまでもつづくのですからね。それから一杯やって、帰るのは二時三時でしょう。
影男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
地蔵さまのそばまでくると、人だかりの中でバイオリンをもった艶歌師えんかしが流行おくれの枯すすきをなげやりに歌っているのが見えた。細君らしい小さな女がそのわきに控えている。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
流して歩く艶歌師えんかしです。むろん、知り合いではありません。偶然に見つけて、体格がよくて強そうなので、当たってみたのです。すると、報酬に目がくれて、この人はすぐ承知しました
影男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)