“あさひや”の漢字の書き方と例文

語句	割合
旭屋	100.0%

旭屋

「あの並びの蕎麦屋（そばや）の旭屋（あさひや）のお神さんだって、よく傷をしているわ。あれもどうも叩かれた傷に違いないわ」

Ｄ坂の殺人事件 (新字新仮名) ／ 江戸川乱歩(著)

この男は今からすぐ、小林青年として、山谷（さんや）の旭屋（あさひや）という簡易旅館へ帰るのです。今は十二時ですから、自動車をとばしていけば、だいじょうぶ旅館はまだ起きています。

影男 (新字新仮名) ／ 江戸川乱歩(著)

「小林昌二（しょうじ）というのです。九州の出身ですが、両親とも死んでしまって、東京にはひとりの身寄りもない独身の青年です。浅草の向こうの山谷（さんや）の旭屋（あさひや）という簡易旅館に、仲間といっしょに泊まっているのだといっていました」

影男 (新字新仮名) ／ 江戸川乱歩(著)