私の家には現在猫が十匹いる。どうしてそんなに猫がふえたのかというと、今から七年ほど前に一匹のメス猫が私の家へ舞い込んでお産をした。それを発見してあわてて魚屋の若い衆を頼んで子猫を海に棄ててもらった。親猫も飼うつもりはなかったが、お産をしたば …
著者 | 村松梢風 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「あまカラ 10月号 第八十六号」甘辛社、1958(昭和33)年10月5日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約5分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約7分(300文字/分) |