トップ
>
『老境』
ふりがな文庫
『
老境
(
ろうきょう
)
』
吾老いぬれど 仙家に入らず 茶烟軽く 紅塵の裡に住む 柴門を守るは 吾家の月 竹窓に吹くは 隣家の風 人来れば 迎へて会ふ 人去れば 吾座にもどる 眠り足りて 夢なく 起きて 倦むことなし 昼には 昼に書くことあり 夜には 夜に語ることあり …
著者
河井酔茗
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「真賢木」金尾文淵堂、1943(昭和18)年
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
寿
(
いのち
)
倦
(
う
)
吾座
(
わがざ
)
柴門
(
さいもん
)
裡
(
うち
)