『私の母』
そこにこうかつな野郎がいる そこにあいつの縄工場がある 縄工場で私の母は働いていた 私の母はその工場で 十三年漆黒い髪を真白にし 真赤な血潮を枯らしちまった 私の母はそれでも子供を生んだ 私達の兄弟は肉付が悪くって蒼白い 私達は神経質でよく …
| 著者 | 今野大力 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 詩歌 |
| 初出 | 「文芸戦線」1930(昭和5)年7月号 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約2分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約2分(300文字/分) |
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