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『香水の虹』
ふりがな文庫
『
香水の虹
(
こうすいのにじ
)
』
窓帷をあけて、みつ子は窓から庭を見降した。やはらかな朝の日射が、ふかぶかと花壇の草花にふりそゝいでゐる。 姉はカーネーシヨンの花が好きだつた。花壇の隅に美しく咲き誇つてゐる桃色の花を眺めながら、みつ子は姉のことをしきりに想ひつゞけた。きらき …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「少女 第一〇九号(新年号)」時事新報社、1921(大正10)年12月8日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約12分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
種
(
いろ
)
用
(
つか
)
窓帷
(
カーテン
)
夫
(
それ
)
夫等
(
それら
)