結廬古城下 時登古城上 古城非疇昔 今人自来往 坂を登り、また坂を登り——そして、石垣の台上に居並ぶ家々のうちで、一番隅つこの、一番小さい家に居を移した。だが、朝から晩まで家中に陽があたつて、遠く西北方の空を指差すとゑん/\たる丹沢山の面影 …
著者 | 牧野信一 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
初出 | 「時事新報 第一七四九四号、第一七四九五号、第一七四九六号」時事新報社、1932(昭和7)年2月20日、21日、22日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約8分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約14分(300文字/分) |