とうげ
その時、太郎さんは七つ、妹の千代子さんは五つでありました。太郎さんはお父さんに背負われ、千代子さんはお母さんに背負われていました。 春三月とはいえ、峠の道は、まだきつい寒さでした。夜あけ前の四時ごろ、空にはお星さまが、きらきらと氷のようにか …
題名が同じ作品
(新字新仮名)木暮理太郎 (著)
(新字旧仮名)土田耕平 (著)
(旧字旧仮名)桜間中庸 (著)