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『おふさ』
ふりがな文庫
『
おふさ
(
)
』
刈草を積んだ樣に丸く繁つて居た野茨の木が一杯に花に成つた。青く長い土手にぽつ/\とそれが際立つて白く見える。花に聚つて居る蟲の小さな羽の響が恐ろしい唸聲をなしつゝある。土手に添うて田が連る。石灰を撒いて居る百姓の短い姿がはらりと見えて居る。 …
著者
長塚節
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「ホトトギス 第十二卷第十二號」1909(明治42)年9月1日
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約19分(500文字/分)
朗読目安時間
約31分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
轉
(
ころが
)
饒舌
(
しやべ
)
廻
(
めぐ
)
金鍔
(
きんつば
)