トップ
>
『一過程』
ふりがな文庫
『
一過程
(
いちかてい
)
』
夕やけが丘の上の空を彩りはじめた。暮れるにはまだ少し間のある時刻である。部屋のなかはだがもううす暗く深い靜けさにひそまりかへつてゐる。十人にちかい男たちがこの二階にありとは思へぬ靜けさである。風が出て來たらしい。寢靜まつた夜などはその遠吠え …
著者
島木健作
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央公論」中央公論社、1935(昭和10)年6月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約53分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間29分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
耕
(
おこ
)
君
(
くん
)
器
(
うつは
)
手蹟
(
て
)
證
(
あか
)
面
(
つら
)