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『小さな山羊の記録』
ふりがな文庫
『
小さな山羊の記録
(
ちいさなやぎのきろく
)
』
私は若い頃から、衰頽の期間にいつも洟汁が流れて悩む習慣があった。青洟ではなく、透明な粘液的なものであった。だから蓄膿症だと思ったことはない。然し、ねていると胃に流れこみ、起きていると、むやみに洟をかみつゞけなければならない。胃へ流れこむまゝ …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「作品 第四号」1949(昭和24)年10月25日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約19分(500文字/分)
朗読目安時間
約32分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
呂律
(
ろれつ
)
奸計
(
かんけい
)
掻
(
か
)
炬燵
(
こたつ
)
顫
(
ふる
)