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『手紙雑談』
ふりがな文庫
『
手紙雑談
(
てがみざつだん
)
』
スタンダアルやメリメのやうに死後の出版を見越して手紙を書残した作家がある。私も少年の頃はさういふ気持が強く一々の手紙に自分の存在を書き刻むやうな気持であつたが、その努力が今ではすべて小説にとられ、手紙は用件を書きなぐるのが精一杯で、死後の出 …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「中外商業新聞」1936(昭和11)年12月24日~26日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約9分(500文字/分)
朗読目安時間
約14分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
従而
(
したがつて
)
懼
(
おそ
)
現身
(
うつしみ
)
術
(
すべ
)
赧
(
あか
)