トップ
>
『遺恨』
ふりがな文庫
『
遺恨
(
いこん
)
』
梅木先生は六十円のオツリをつかんで中華料理店をとび出した。支那ソバを二つ食ったのである。うまかったような気がする。然し、味覚の問題ではない。先生は自殺したくなっていた。インフレ時代に物を食うということが、こんなミジメなものだとは。お金をだし …
著者
坂口安吾
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「娯楽世界 第二巻第五号」銀五書房、1948(昭和23)年5月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約22分(500文字/分)
朗読目安時間
約36分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
咒
(
のろ
)
咽喉
(
のど
)
投
(
ほう
)
期
(
ご
)
苛々
(
いらいら
)