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『気むずかしやの見物』
ふりがな文庫
『
気むずかしやの見物
(
きむずかしやのけんぶつ
)
:
――女形――蛇つかいのお絹・小野小町――
(
――おやま――へびつかいのおきぬ・おののこまち――
)
』
伝統的な女形と云うものの型に嵌って終始している間、彼等は何と云う手に入った風で楽々と演こなしていることだろう。きっちりと三絃にのり、きまりどころで引締め、のびのびと約束の順を追うて、宛然自ら愉んでいるとさえ見える。 旧劇では、女形がちっとも …
著者
宮本百合子
ジャンル
芸術・美術 > 演劇 > 歌舞伎
初出
「新演芸」1923(大正12)年7月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約10分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
演
(
し
)
殺
(
そ
)
宛然
(
さながら
)
流石
(
さすが
)