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『小鳥』
ふりがな文庫
『
小鳥
(
ことり
)
』
午後から日がさし、積った白雪と、常磐木、鮮やかな南天の紅い実が美くしく見える。 机に向っていると、隣の部屋から、チクチク、チチと小鳥の囀りが聞えて来る。二三日雪空が続き、真南をねじれて建った家には、余り充分日光が射さなかった。寒さや陰気さで …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「明星」第6号、1922(大正11)年4月1日発行
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約7分(500文字/分)
朗読目安時間
約11分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
時雨
(
しぐ
)
滅入
(
めい
)
真個
(
ほんと
)
長閑
(
のどか
)
雛子
(
ひよこ
)