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『とも喰い』
ふりがな文庫
『
とも喰い
(
ともぐい
)
』
雪まびれになった阿母は、精根枯らした顔で帰って来た。一日村を歩きまわって、貰ったのは蕎麦殻の袋だった。それでも仔細に見ると多少の粉が篩い落されるかも知れないと云うのだ。 「救済いうて、一体何時のことやら——誰ももう耐え切れんわ。明日は役場に …
著者
本庄陸男
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
兄
(
あん
)
負子
(
おいご
)
父
(
とう
)
蕎麦
(
そば
)