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『戸の外まで』
ふりがな文庫
『
戸の外まで
(
とのそとまで
)
』
自室から出ましてね、廊下の向うの隅に腰を掛けて車丁に、 『わたしは巴里へ行くのよ。』 と云ひました。 『ええ、奥様。』 と笑ひながら頤の先に髯のある車丁は笑つてましたよ。一昨日までの露西亜人、今朝迄の独逸人とは比べものにならないやうな優しい …
著者
与謝野晶子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 記録 手記 ルポルタージュ
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約9分(500文字/分)
朗読目安時間
約15分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
廃
(
よ
)
角
(
かど
)
真実
(
ほんとう
)
身体
(
からだ
)