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『待つ』
ふりがな文庫
『
待つ
(
まつ
)
』
省線のその小さい駅に、私は毎日、人をお迎えにまいります。誰とも、わからぬ人を迎えに。 市場で買い物をして、その帰りには、かならず駅に立ち寄って駅の冷いベンチに腰をおろし、買い物籠を膝に乗せ、ぼんやり改札口を見ているのです。上り下りの電車がホ …
著者
太宰治
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
1942(昭和17)年6月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
楽
(
らく
)
不埒
(
ふらち
)
二十
(
はたち
)
息
(
いき
)
躍
(
おど
)