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『おびえ』
ふりがな文庫
『
おびえ
(
)
』
咲きし華はしぼみて、 わが世は暗がりわたり。 くろめる渦巻きのなか 淋しき、うめきをやする。 そは、冷たき砂のうへに裂けて、 風に泣く片葉□貝にも似たり。 絶えせぬ浪の響き、肉にゆさぶれば、 小さき魂は、音なく伏してあるなり。 「なほ生きて …
著者
漢那浪笛
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「沖縄毎日新聞」1911(明治44)年6月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
□
(
不明
)
冷
(
つめ
)
暗
(
くら
)
華
(
はな
)