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『山の音を聴きながら』
ふりがな文庫
『
山の音を聴きながら
(
やまのおとをききながら
)
』
ようべは初めて、澄んだ空を見た。宇都宮辺と思はれる空高く、頻りに稲光りがする。もう十分秋になつて居るのに、虫一疋鳴かない。小山の上の大きな石に腰をおろして居ると、冷さが、身に沁みて来るやうだ。物音一つしない山の中に、幽かに断え間なく響いて居 …
著者
折口信夫
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約8分(500文字/分)
朗読目安時間
約12分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
迂
(
ウネ
)
原
(
バル
)
湍
(
タギ
)
時季
(
シユン
)
羽黒
(
ハグロ
)
林叢
(
ボサ
)