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関
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かかは
ふりがな文庫
“
関
(
かかは
)” の例文
旧字:
關
御主
(
おんあるじ
)
の「ぐろおりや」(栄光)にも
関
(
かかは
)
る事ゆゑ、日頃親しう致いた人々も、涙をのんで「ろおれんぞ」を追ひ払つたと申す事でござる。
奉教人の死
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
(
渠等
(
かれら
)
が
通
(
つう
)
の
原則
(
げんそく
)
を
守
(
まも
)
りて
俗物
(
ぞくぶつ
)
を
斥罵
(
せきば
)
するにも
関
(
かかは
)
らず。)然しながら
縦令
(
たとひ
)
俗物
(
ぞくぶつ
)
に
渇仰
(
かつがう
)
せらる〻といへども
路傍
(
みちばた
)
の
道祖神
(
だうろくじん
)
の如く
渇仰
(
かつがう
)
せらる〻にあらす
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
こは
事難
(
ことむづかし
)
うなりぬべし。
克
(
かな
)
はぬまでも多少は累を免れんと、貫一は手を
拱
(
こまぬ
)
きつつ
俯目
(
ふしめ
)
になりて、
力
(
つと
)
めて
関
(
かかは
)
らざらんやうに
持成
(
もてな
)
すを、満枝は
擦寄
(
すりよ
)
りて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
だからつれてゐる女の子がもう五つになると云ふにも
関
(
かかは
)
らず、まだ娘の時分の美しさを
昨日
(
きのふ
)
のやうに保存してゐた。
東京小品
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「貴方から嫌はれ抜いてゐるにも
関
(
かかは
)
らず、こんなに私が思つてゐると云ふ事は、十分御承知なので御座いませう」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
「到底可かんでは私の方が済みません。さう致すと、自然御名誉に
関
(
かかは
)
るやうな手段も取らんければなりません」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
鈴木三重吉
(
すずきみへきち
)
、
久保田万太郎
(
くぼたまんたらう
)
の愛読者なれども、近頃は余り読まざるべし。風采
瀟洒
(
せうしや
)
たるにも
関
(
かかは
)
らず、
存外
(
ぞんぐわい
)
喧嘩
(
けんくわ
)
には負けぬ所あり。支那に
棉
(
わた
)
か何か植ゑてゐるよし。
学校友だち
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その証拠には実在の僕は目を開いてゐたのにも
関
(
かかは
)
らず、幻の僕は目をつぶつた上、
稍仰向
(
ややあふむ
)
いてゐたのである。僕は傍らにゐた芸者を顧み、「妙な顔が
映
(
うつ
)
つてゐる」と言つた。
凶
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
七 然れども
子規
(
しき
)
の生活力の
横溢
(
わういつ
)
せるには驚くべし。子規はその生涯の大半を
病牀
(
びやうしやう
)
に暮らしたるにも
関
(
かかは
)
らず、新俳句を作り、新短歌を詠じ、更に又写生文の一道をも
拓
(
ひら
)
けり。
病中雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
誰も? ——いや、
必
(
かならず
)
しも「誰も」ではない。彼の詩集は一二冊
神田
(
かんだ
)
の
古本屋
(
ふるぼんや
)
にも並んでゐた。しかし「定価一円」と言ふ奥附のあるのにも
関
(
かかは
)
らず、古本屋の値段は三十銭
乃至
(
ないし
)
二十五銭だつた。
詩集
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
が、僕がKの話をした小説家と云ふのは、気の小さい、大学を出たての男で、K君の名誉に
関
(
かかは
)
る事だから位、おどかして置けば、決して、モデルが誰だなぞと云ふ事を、
吹聴
(
ふいちやう
)
する男ぢやあない。
創作
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
古写本
(
こしやほん
)
の伝説は、この悪魔のなり行きを
詳
(
つまびらか
)
にしてゐない。が、それは我々に
何
(
なん
)
の
関
(
かかは
)
りがあらう。我々はこれを読んだ時に、唯かう呼びかけたいやうな心もちを感じさへすれば
好
(
い
)
いのである。……
悪魔
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
句の
佳否
(
かひ
)
に
関
(
かかは
)
らず、これらの句が与へる感じは、
蕪村
(
ぶそん
)
にもなければ
召波
(
せうは
)
にもない。
元禄
(
げんろく
)
でも
言水
(
げんすゐ
)
唯
一人
(
ひとり
)
である。自分は言水の作品中、
必
(
かならず
)
しもかう云ふ
鬼趣
(
きしゆ
)
を得た句が、最も神妙なものだとは云はぬ。
点心
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
若
(
も
)
し違つてゐるとすれば、芝居の喧嘩は僕の上へ危険を
齎
(
もたら
)
さないにも
関
(
かかは
)
らず、往来の喧嘩はいつ
何時
(
なんどき
)
危険を齎らすかもわからないことである。僕はかう云ふ興味を与へる文芸を否定するものではない。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
関
常用漢字
小4
部首:⾨
14画
“関”を含む語句
関係
関節
玄関
機関
関西
玄関番
機関室
馬関
関所
関宿
無関心
機関車
不関焉
関門
関釜
関鍵
大関
関繋
玄関先
関心
...