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『凶』
ふりがな文庫
『
凶
(
きょう
)
』
大正十二年の冬(?)、僕はどこからかタクシイに乗り、本郷通りを一高の横から藍染橋へ下らうとしてゐた。あの通りは甚だ街燈の少い、いつも真暗な往来である。そこにやはり自動車が一台、僕のタクシイの前を走つてゐた。僕は巻煙草を啣へながら、勿論その車 …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
替
(
がは
)
羞
(
はづか
)
関
(
かかは
)
間
(
あひだ
)
凶
(
きよう
)
築地
(
つきぢ
)
往来
(
わうらい
)
替
(
かは
)
麦酒
(
ビイル
)
下
(
くだ
)
餉台
(
ちやぶだい
)
金色
(
きんいろ
)
真暗
(
まつくら
)
本郷
(
ほんがう
)
拍子
(
ひやうし
)
待合
(
まちあひ
)
常談
(
じやうだん
)
何
(
なん
)
啣
(
くは
)
亦
(
また
)
映
(
うつ
)
鵠沼
(
くげぬま
)
冥々
(
めいめい
)
唐艸
(
からくさ
)
訣
(
わけ
)
裡
(
うち
)
脚
(
あし
)
聯絡
(
れんらく
)
如何
(
いか
)
山砂
(
やまずな
)
杯洗
(
はいせん
)
床柱
(
とこばしら
)