“餉台”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちゃぶだい76.7%
ちやぶだい23.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして掃除がすむと神棚へ切り火をあげて、お庄と一緒に餉台ちゃぶだいに向いながら、これまでに自分の苦労して来た話などをして聴かした。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
夕飯は、茶の間の涼しい広縁ひろえんで、大勢と一緒だった。漆塗うるしぬり餉台ちゃぶだいが馬鹿に広くて、鏡のように光っているのが、先ず次郎の眼についた。
次郎物語:01 第一部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
そこの桑の餉台ちやぶだいの上には、此処こゝのやうな真つ白な卓布を照らす、シャンデリアとはちがふけれど、矢つ張り明るい燈火がともされてあつた。
良友悪友 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)
目の前の餉台ちやぶだいにあるお茶道具のことから、話が骨董こつとうにふれた。ちやうどさういふ趣味をもつてゐる養嗣子が、先刻さつきからきれで拭いてゐたつばを見せた。
町の踊り場 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)