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権七
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ごんしち
ふりがな文庫
“
権七
(
ごんしち
)” の例文
権七
(
ごんしち
)
や、
主
(
ぬし
)
は
先
(
ま
)
づ、
婆様
(
ばあさま
)
が
店
(
みせ
)
へ
走
(
はし
)
れ、
旦那様
(
だんなさま
)
、
早速
(
さつそく
)
人
(
ひと
)
を
出
(
だ
)
しますで、お
案
(
あん
)
じなさりませんやうに。
主
(
ぬし
)
も
働
(
はたら
)
いてくれ、さあ、
来
(
こ
)
い
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
勢州
(
せいしゅう
)
産まれの
乞食
(
こじき
)
権七
(
ごんしち
)
、そんなものにまで身を
俏
(
やつ
)
し、尾張家のためとはいいながら、あの立派な船を焼きはらったことは、もったいなく思われてなりません。
怪しの者
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
真先
(
まつさき
)
に
案内者
(
あんないしや
)
権七
(
ごんしち
)
の
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
たのが、ものゝ
半時
(
はんとき
)
と
間
(
あひだ
)
は
無
(
な
)
かつた。けれども、
足
(
あし
)
を
爪立
(
つまだ
)
つて
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
る
身
(
み
)
には、
夜中
(
よなか
)
までかゝつたやうに
思
(
おも
)
ふ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
折
(
をり
)
から
来合
(
きあ
)
はせた
権七
(
ごんしち
)
に
見
(
み
)
せると、
色
(
いろ
)
を
変
(
か
)
へ、
口
(
くち
)
を
尖
(
とが
)
らせ、
目
(
め
)
を
光
(
ひか
)
らせて
視
(
なが
)
めたが、
其
(
そ
)
の
面
(
つら
)
は
烏
(
からす
)
にも
成
(
な
)
らず、……
脚
(
あし
)
は
朽木
(
くちき
)
にも
成
(
な
)
らず、
袖
(
そで
)
は
羽
(
はね
)
にも
成
(
な
)
らぬ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
権
常用漢字
小6
部首:⽊
15画
七
常用漢字
小1
部首:⼀
2画
“権”で始まる語句
権
権柄
権化
権幕
権現
権威
権利
権妻
権高
権力