“権七”の読み方と例文
読み方割合
ごんしち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
権七ごんしちや、ぬしづ、婆様ばあさまみせはしれ、旦那様だんなさま早速さつそくひとしますで、おあんじなさりませんやうに。ぬしはたらいてくれ、さあ、
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
勢州せいしゅう産まれの乞食こじき権七ごんしち、そんなものにまで身をやつし、尾張家のためとはいいながら、あの立派な船を焼きはらったことは、もったいなく思われてなりません。
怪しの者 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
真先まつさき案内者あんないしや権七ごんしちかへつてたのが、ものゝ半時はんときあひだかつた。けれども、あし爪立つまだつてつてには、夜中よなかまでかゝつたやうにおもふ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)