“権化”の読み方と例文
旧字:權化
読み方割合
ごんげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
智恵と慈悲と清浄と、そして勇気の権化ごんげのような、美しく凛々りりしい小枝姫は、今宵も凛々しく美しくつ無邪気に取り澄ましている。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
慈悲そのものの権化ごんげたる観音さまは、愛憐あいれんの御手で、私どもを抱きとってくださるから、私どもには、なんの不安も恐れもないのです。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
名利みょうり恋々れんれんたるのではないが、彼も一族の族長だ。乱世らんせ権化ごんげみたいな熱血そのもののやからも多くかかえている。弟正季まさすえがしかりである。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)