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暴
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にはか
ふりがな文庫
“
暴
(
にはか
)” の例文
九月
(
ながつき
)
下旬
(
すゑつかた
)
、けふはことに
二一
なごりなく
和
(
な
)
ぎたる海の、
暴
(
にはか
)
に
二二
東南
(
たつみ
)
の雲を
生
(
おこ
)
して、
小雨
(
こさめ
)
そぼふり来る。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
去月二十九日上関に薩の
小
(
胡
)
蝶丸にて参りたり。然るに此度の用事は云々、先づ京師の
ヨフス
(
様子
)
は去月十五日将軍上洛、二十一日、
一
(
一橋
)
、
会
(
会津
)
、
桑
(
桑名
)
、
暴
(
にはか
)
に朝廷にせまり、追討の命をコフ。
手紙:020 慶応元年十月三日 池内蔵太あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
貫一は不断にこの
言
(
ことば
)
を
以
(
も
)
て
警
(
いまし
)
められ、隆三は会ふ毎にまたこの言を
以
(
も
)
て
喞
(
かこ
)
たれしなり。彼は
言
(
ものい
)
ふ
遑
(
いとま
)
だに無くて
暴
(
にはか
)
に
歿
(
みまか
)
りけれども、その前常に口にせしところは明かに彼の遺言なるべきのみ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
忽ちにして
蜑煙
(
たんえん
)
蠻雨
(
ばんう
)
の荒郷に身を投ずるとか、貧人の
暴
(
にはか
)
に富むとか、貴人の忽ちに
簪纓
(
しんえい
)
を抛つとか、寡婦の夫を得るとか、
桀黠
(
けつかつ
)
の士の亂の起るに會ふとか、凡そ是の如き境遇際會の變易よりして
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
都のものにてもあらず、此の近き所に
年来
(
としごろ
)
住みこし
侍
(
はべ
)
るが、けふなんよき日とて
五四
那智
(
なち
)
に
詣
(
まう
)
で侍るを、
暴
(
にはか
)
なる雨の恐ろしさに、やどらせ給ふともしらで、
五五
わりなくも立ちよりて侍る。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
“暴”の意味
《名詞》
(ボウ) 荒々しいこと。乱暴であること。また、そのさま。
(ボウ) 道理にはずれていること。不法であること。また、そのさま。
《形容動詞》
(あかしま、あからしま) にわかなさま。急なさま。あからさま。
(出典:Wiktionary)
暴
常用漢字
小5
部首:⽇
15画
“暴”を含む語句
暴露
暴風
暴風雨
自暴自棄
粗暴
暴雨
兇暴
大暴風
暴虐
大暴風雨
狂暴
乱暴狼藉
暴騰
暴動
暴出
自暴
乱暴
暴戻
亂暴
暴々
...