“自暴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やけ99.1%
じばう0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
言ふ間もなく踵を返して、今來た路を自暴やけに大胯で歸つて行く。信吾は其後姿を見送り乍ら、愍れむ樣な輕蔑した樣な笑ひを浮べた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
だが、宮津文珠の荒侍——命知らずをすぐッて来た京極方もなかなか退かぬ。自暴やけと遺恨と衆をたのんで、新手新手を入れ代えてくる。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宗助そうすけこの一語いちごなかに、あらゆる自暴じばう自棄じきと、不平ふへい憎惡ぞうをと、亂倫らんりん悖徳はいとくと、盲斷まうだん決行けつかうとを想像さうざうして、是等これら一角いつかくれなければならないほど坂井さかゐおとうと
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)