トップ
>
後袈裟
>
うしろげさ
ふりがな文庫
“
後袈裟
(
うしろげさ
)” の例文
その上、大工の半次は喜三郎が
癪
(
しやく
)
にさはつてたまらないから、いきなり
後袈裟
(
うしろげさ
)
に斬つたことだらう。側に居たケチ兵衞は、
脇腹
(
わきばら
)
を刺した
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
切先
(
きっさき
)
の間に身を飜した平馬が、一方を
右袈裟
(
みぎげさ
)
に、一方を左の
後袈裟
(
うしろげさ
)
にかけて一間ばかり飛び
退
(
の
)
いていた。
斬られたさに
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
一處に歩いて話しはしても居たらうなれど、切られたは
後袈裟
(
うしろげさ
)
、
頬先
(
ほゝさき
)
のかすり疵、頸筋の突疵など色々あれども、たしかに逃げる處を遣られたに相違ない、引かへて男は美事な切腹
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
手代の喜三郎は
後袈裟
(
うしろげさ
)
に斬られたもので、その外、右脇腹に深々と突き
創
(
きず
)
があるところを見ると、後ろと右と兩方から敵を受けたものでせう。
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一
處
(
しよ
)
に
歩
(
ある
)
いて
話
(
はな
)
しはしても
居
(
ゐ
)
たらうなれど、
切
(
き
)
られたは
後袈裟
(
うしろげさ
)
、
頬先
(
ほうさき
)
のかすり
疵
(
きず
)
、
頭筋
(
くびすぢ
)
の
突疵
(
つききず
)
など
色々
(
いろ/\
)
あれども、たしかに
逃
(
に
)
げる
處
(
ところ
)
を
遣
(
や
)
られたに
相違
(
さうい
)
ない、
引
(
ひき
)
かへて
男
(
をとこ
)
は
美事
(
みごと
)
な
切腹
(
せつぷく
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
「お糸坊を助けに行くんですよ、——あつしはもう、親分の前だが、あの娘を背負つた時は、このまゝ
後袈裟
(
うしろげさ
)
に切られて、あの娘と一緒に死んでも宜いと思ひましたよ」
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何のあの
阿魔
(
あま
)
が義理はりを知らうぞ湯屋の帰りに男に
逢
(
あ
)
ふたれば、さすがに振はなして逃る事もならず、一処に歩いて話しはしてもゐたらうなれど、切られたは
後袈裟
(
うしろげさ
)
、
頬先
(
ほうさき
)
のかすり
疵
(
きず
)
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
袈
漢検準1級
部首:⾐
11画
裟
漢検準1級
部首:⾐
13画
“後”で始まる語句
後
後生
後退
後方
後悔
後姿
後家
後手
後日
後世