“儕輩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいはい58.1%
さいはい32.3%
ひと/″\3.2%
やから3.2%
サイハイ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
博士は中学に在った頃から儕輩せいはいに推された秀才で、外国語の成績は殊に優れていた。その頃は大川端新大橋の近くに家があった。
木犀の花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「十五歳の頃春琴の技大いに進みて儕輩さいはいぬきんで、同門の子弟にして実力春琴に比肩ひけんする者一人もなかりき」
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
衆人醉へる中に獨り醒むる者はれられず、斯かる氣質なれば時頼はおのづから儕輩ひと/″\うとんぜられ、瀧口時頼とは武骨者の異名いみやうよなど嘲り合ひて
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
この男木作りかとそしる者は肉団にくだん奴才どさい御釈迦様おしゃかさまが女房すて山籠やまごもりせられしは、耆婆きばさじなげ癩病らいびょう接吻くちづけくちびるポロリとおちしに愛想あいそつかしてならんなど疑う儕輩やからなるべし、あゝら尊し、尊し
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
凡隊中患難クハンナン相救アヒスクヒ 困厄コンヤク相護アヒマモリ 義気ギキセメ 条理ヂヤウリ相糺アヒタダシ 若クハ独断ドクダン果激クハゲキ 儕輩サイハイサマタゲヲ成シ 若クハ儕輩サイハイ相推アヒオシ ジヨウジイキホヒニテ他人ノサマタゲヲ為ス 是モツトモツヽシム 可キ所 アヘテ アルヒハオカス勿レ
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)