鼠捕ねずみと)” の例文
カピ妻 さいの、其時分そのじぶんにはきつ鼠捕ねずみとりであったさうな。したが、わたしが不寢ねずばんをするゆゑ、いま其樣そのやうねずみをばらすことぢゃない。
前足まへあしめたり、かほあらつたりしてゐるの——つてれば可愛かあいいものよ——鼠捕ねずみとりの名人めいじんだわ——オヤ、御免ごめんよ!
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
こう屋敷中で見張っているところへ、新太郎の膳のお菜の中へ、石見銀山いわみぎんざん鼠捕ねずみとりを入れたものがありました。
だが、それは猫を唯の鼠捕ねずみとりとして見た上の事で、猫はそのほかにまた哲学者である。ちやうど亡くなつた菊池大麓氏が枢密顧問官と同時に哀れな数学者であつたやうに……。
(あのおじいさんはきっと鼠捕ねずみとりだな。)キッコは考えました。おじいさんはへんくろくつをはいていました。そしてキッコと行きちがうときいきなり顔をあげてキッコを見てわらいました。
みじかい木ぺん (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
鼠捕ねずみとりの名人めいじんだわ!あァうだ、とりけるところせてあげたいのね!それこそたまちやんはれをるがはやいか、ぐに小鳥ことりなどはつてべてしまつてよ!
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
もつともお許しのない毒藥を持つて居るのは、藥種屋でも禁制だが、長崎屋のは鼠捕ねずみとりに使ふために仕入れたので、それで鼠捕り團子を拵へて、船に賣込むんだといふことですよ
銭形平次捕物控:167 毒酒 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
町内の本道(内科医)を呼んで見せると、岩見銀山の鼠捕ねずみとりで死んだと判りましたが、食い物は店中同じですから、何か理由わけがあって毒を飲んで自害したと見るの他はありません。