“駝鳥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だちょう78.4%
だてう21.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梅花うつぎと巻貝とが煖炉だんろの棚をかざり、その上には色さまざまな鳥の卵が紐に通してさげてあって、大きな駝鳥だちょうの卵が部屋の中央にさがっていた。
私は自分の心を沙漠さばくの砂の中に眼だけを埋めて、猟人から己れの姿を隠しおおせたと信ずる駝鳥だちょうのようにも思う。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
帽子の上にほとんどまっすぐに立っている小さな駝鳥だちょうの羽根飾りは、彼女が勤めるようになってからザムザ氏が腹を立てていたものだが、それが緩やかに四方へゆれている。
変身 (新字新仮名) / フランツ・カフカ(著)
と思うと先生の禿げ頭も、下げる度に見事な赤銅色しゃくどういろの光沢を帯びて、いよいよ駝鳥だちょうの卵らしい。
毛利先生 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
駝鳥だちょうのような彼の胃のは、石だろうが、青錆のついた古銅貨だろうが、わけなく消化するに違いない。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
新公が、——もつとも今の新公の体は、駝鳥だてうの羽根の前立だの、いかめしい金モオルの飾緒だの、大小幾つかの勲章だの、いろいろの名誉の標章に埋まつてゐるやうなものだつた。
お富の貞操 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
えゝ、行きましたとも。わし駝鳥だてうなど大きな方も、みんなのしのし出掛けました。
林の底 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
中村氏は駝鳥だてうのやうな長い首を会計課の窓にのぞけて言つた。
中で若い二人(十六と十七の美しい令孃)は、その當時の流行の駝鳥だてうの羽毛を揷した鼠色の海狸かいりの帽子を冠り、その優雅なかぶりものゝつばの下からは、念入りにカァルしたふさ/\とたつぷりある明色の捲毛がこぼれてゐた。
駝鳥だてうはねのしろ扇、
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)