“風趣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふうしゅ44.4%
おもむき33.3%
ふうしゆ11.1%
ふうち11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
抱一ほういつが句に「山茶花さざんかや根岸はおなじ垣つゞき」また「さゞん花や根岸たづぬる革ふばこ」また一種の風趣ふうしゅならずや
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
見れば木立も枯れ/″\、細く長く垂れ下る枝と枝とは左右に込合つて、思ひ/\に延びて、いかにも初冬の風趣おもむきあらはして居た。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
次手ついでにちよつとつけ加へれば、中村君は古人の随筆の佳所と君の所謂いはゆる「古来の風趣ふうしゆ」とを同一視してゐるやうである。が、僕の「枕の草紙」を愛するのは「古来の風趣」を愛するのではない。
解嘲 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
昔風むかしふうもんはひると桑園くはゞたけあひだ野路のみちのやうにして玄關げんくわんたつする。いへわづか四間よま以前いぜんいへこはして其古材そのふるざいたてたものらしくいへかたちなしるだけで、風趣ふうちなにいのです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)