青蜥蜴あをとかげ)” の例文
てんでにかき分け、ふみ分けて進むと、その中からいろんなてふはち蜻蛉とんぼが飛び出し、また足下から青蜥蜴あをとかげが飛び出して来て、みんなをびつくりさせ、大さわぎをさせたりします。
原つぱの子供会 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
灼熱しやくねつてんちりあかし、ちまた印度インド更紗サラサかげく。赫耀かくえうたるくさや、孔雀くじやく宇宙うちうかざし、うすもの玉蟲たまむしひかりちりばむれば、松葉牡丹まつばぼたん青蜥蜴あをとかげひそむも、刺繍ぬひとりおびにして、おごれる貴女きぢよよそほひる。
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
草の葉にすべりちろめく青蜥蜴あをとかげその児悲しも夕日は光る
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
青蜥蜴あをとかげ走りすがへば
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)