青空あをぞら)” の例文
蟋蟀こほろぎが鳴く夏の青空あをぞらのもと、神、佛蘭西フランスうへに星のさかづきをそそぐ。風は脣に夏のあぢはひを傳ふ。銀砂子ぎんすなごひかり凉しき空の爲、われは盃をあげむとす。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
むかうの水道端すゐだうばたに、いまの女房かみさんが洗濯せんたくをしてる、うへ青空あをぞらで、屋根やねさへぎらないから、スツ/\晃々きら/\とほるのである。「おかみさん。」わたしんだ。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
なんとふことだ。天氣てんき上等じやうとうのとほりの青空あをぞらだ。かうして自分じぶん荷車にぐるまにのせられ、そのうへにこれはまたほか獸等けものら意地いぢめられないやうに、用意周到よういしうとうなこの駕籠かご
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
その青空あをぞら、清き青空あをぞらへ難くうるさし。
きみ青空あをぞら、われやうみ
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
青空あをぞら大海原おほうなばら
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
青空あをぞら
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
肌ぬるき眞夏まなつ青空あをぞらの眼に