“雄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おす32.9%
19.0%
15.2%
ゆう12.7%
をす10.1%
おっと1.3%
おん1.3%
えら1.3%
をんどり1.3%
はや1.3%
1.3%
メール1.3%
ユウ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鵞鳥がちようを。二の鵞鳥を。薄いひらめな土坡どばの上に、おすの方は高く首をげてい、めすはその雄に向って寄って行こうとするところです。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
咄嗟とつさに一切悟つた彼は、稜威いつたけびを発しながら、力一ぱいかしらを振つた。すると忽ち宮の屋根には、地震よりも凄まじい響が起つた。
老いたる素戔嗚尊 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
すでに下流の久我畷こがなわてやら淀方面では、終日、敵へいどむ本軍のたけびがしていたが、彼は、やがて赤々と沈む陽をただ見ていた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たちまち附近の山から銅鑼どらが鳴りひびき、梁山泊のゆう、宋万、杜選とせん、また白面郎の鄭天寿ていてんじゅなどが襲って来て、難なく二人を林のおくへ引きずりこんでしまったのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
尤もあのお常がまた大變な女で、少し毛並の良いをすを見ると、すぐ尻尾を振つてからみ付く癖があるんだつていひますが
さてまた牡丹がおっと文角ぶんかくといへるは、性来うまれえて義気深き牛なりければ、花瀬が遺言を堅く守りて、黄金丸の養育に、旦暮あけくれ心を傾けつつ、数多あまたこうしむれに入れて。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
ですからもしももう一つのおんの水晶球を手に入れましたら二つの球をたずさえて
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「述懐は一種の慰藉ゐしやなりサ、人誰か愚痴なからんやダ、君とても口にこそえらいことを吐くが、雄いことを吐くだけ腹の底には不平が、うづいて居るんだらう」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
歎ずるのみ夜風いよ/\冷かなりトばかり有りてやがて膳部を繰りいだし來りぬ續いて目方八百五十目といふ老鷄しかもをんどりにて齒に乘らざる豪傑鍋も現はれぬ是等の支度を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
見て大に仰天し、こは何時の間にかかる大軍が此の地に来れる。天よりは降りけん地よりはき出でけん、誠に天魔の所行なりとさしもにはやる武田の勇将猛士も恐怖の色を
川中島合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
バラバラ子!
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「そのひとはメールか否」
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ユウを取るのとイチを取るのと、どつちが縁起が好いだらう?」
父を売る子 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)