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鍛冶橋
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かじばし
ふりがな文庫
“
鍛冶橋
(
かじばし
)” の例文
代助は
顔
(
かほ
)
をしかめて
店
(
みせ
)
を
出
(
で
)
た。
紙包
(
かみゞつみ
)
を
腋
(
わき
)
の
下
(
した
)
に
抱
(
かゝ
)
へた儘、銀座の
外
(
はづ
)
れ迄
遣
(
や
)
つて
来
(
き
)
て、
其所
(
そこ
)
から
大根河岸
(
だいこんがし
)
を
回
(
まは
)
つて、
鍛冶橋
(
かじばし
)
を丸の
内
(
うち
)
へ
志
(
こゝろざ
)
した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それから神田の商家、
鍛冶橋
(
かじばし
)
御門の中の松平
隠岐
(
おき
)
邸と、次つぎに八カ所回診したが、その途中、歩いているあいだは休みなしに、登に向かって話し続けた。
赤ひげ診療譚:05 徒労に賭ける
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
彼は、いつの間にか
鍛冶橋
(
かじばし
)
を渡っていた。家へ帰る時間を、少しでも延ばしたかったのだ。京橋から銀座へ出た。そのとき、ふと彼はある手段を考えついた。
第二の接吻
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
私は
鍛冶橋
(
かじばし
)
を渡って丸の内へ
這入
(
はい
)
る時、いつでも東京府庁の前側にひろがっている閑地を眺めやるのである。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
鍛冶橋
(
かじばし
)
内の
吉良
(
きら
)
の邸で、不機嫌な顔を据えた上野介の前に、扇箱が一つ、ちょこなんと置いてあった。
元禄十三年
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
或
(
あ
)
るとき私が
鍛冶橋
(
かじばし
)
外
(
そと
)
の金物屋に
行
(
いっ
)
て
台火斗
(
だいじゅうのう
)
を
買
(
かっ
)
て、価が十二
匁
(
もんめ
)
と云うその時、どう云う
訳
(
わ
)
けだか供の者に銭を持たせて、十二匁なれば
凡
(
およ
)
そ一貫二、三百文になるから
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
齢
(
よわい
)
四十九歳に達した上野介は、上杉家に生れた春千代を養子として
鍛冶橋
(
かじばし
)
の吉良邸に迎えた。
本所松坂町
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
曾
(
かつ
)
て彼は身内のものが
過
(
あやま
)
って
鍛冶橋
(
かじばし
)
の未決監に
繋
(
つな
)
がれたことを思い出すことが出来る。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
代助は顔をしかめて店を出た。紙包を
腋
(
わき
)
の下に抱えたまま、銀座の外れまで遣って来て、
其所
(
そこ
)
から大根
河岸
(
がし
)
を回って、
鍛冶橋
(
かじばし
)
を丸の内へ志した。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「オオ、
鍛冶橋
(
かじばし
)
に来た」
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
鍛
常用漢字
中学
部首:⾦
17画
冶
常用漢字
中学
部首:⼎
7画
橋
常用漢字
小3
部首:⽊
16画
“鍛冶橋”で始まる語句
鍛冶橋外
鍛冶橋内
鍛冶橋畔