銃声じゅうせい)” の例文
旧字:銃聲
ときどき、おもしたように、あちらから、銃声じゅうせいがきこえなかったなら、戦地せんちにいるということをわすれるくらいでした。
戦友 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ピストルの音は一ぱつだけではなかった。つづけざまに、五発の銃声じゅうせい夕空ゆうぞらにこだまして、まち静寂せいじゃくをやぶった。
突然銃声じゅうせいが響いた。唯一発——あとはまたしんとなる。日光恋しくなったので、ここから引返えし、林の出口でサビタの杖などってもらって、天幕に帰る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
声とともに一発の銃声じゅうせい夜陰やいんの空気をふるわした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
そしてもう、激しい銃声じゅうせいがおこっていました。
金の目銀の目 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
とつぜんの銃声じゅうせい
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
また一人川下かわしもの方から釣棹つりざお肩に帰って来た。やまべ釣りに往ったのだ。やがてまた一人銃を負うて帰った。人夫が立迎えて、「何だ、たった一羽か」と云う。此も山鳥。先刻さっき聞いた銃声じゅうせいはてなのであろう。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
銃声じゅうせい
大空魔艦 (新字新仮名) / 海野十三(著)