“銀蛇”の読み方と例文
読み方割合
ぎんだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
られたと見えて苦しそう、京橋づつみをタタタタと逃げまろんできた。と、その影を追い慕って、波を泳いでくるような銀蛇ぎんだが見えた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ほのめく短檠たんけいの下に明皎々めいこうこう銀蛇ぎんだの光を放って、見るから人の生き血に飢えているもののごとき形相でありました。
あらい蝙蝠傘こうもりがさの骨を張り拡げたような吊子つりこに、ピアノの鋼線に似た繊条が、細い銀蛇ぎんだのくねりのように、厳めしい硝子棒と二本の銅柱に押しあげられて居る。
鼻に基く殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)