赤楊はんのき)” の例文
もう赤楊はんのきの林さえぬければ、「日の村」へ着くはずでした。やがて二人はおかを登って右に曲がろうとすると、そこにまた雄牛が一匹立っているのに出会いました。
殯宮ひんきゆう通夜つやをしてゐるやうな赤楊はんのきよ、おまへの王樣は崩御になつた、赤楊はんのきの民よ、靜かな水底みなぞこかんむりの光を探しても、うたげ歌舞かぶの響を求めても、詮ない事になつてしまつた、赤楊はんのきの王樣、今
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
白樺しらかば赤楊はんのきかさなりもりしげみに銃架じうかかげはけふもつゞいて
木の鉢に赤い漆でぽたりぽたりとなすりつけてある赤楊はんのきの花だ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
わが故郷ふるさとは、赤楊はんのき黄葉きばひるがへる田中路たなかみち
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
見るとかなたの丘の後ろにわかい赤楊はんのきの林がありましたが、よく見ているとそれがしきりに動きます。
諒闇りやうあんの民、赤楊はんのきよ、涙に暮れる木、わたしの悲しい心のよろこび
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
赤楊はんのきのとある梢ありとしも見へぬ空のけはひ
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
わが故郷は、赤楊はんのき黄葉きばひるがへる田中路
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
ほそらなる赤楊はんのきつらね、そのもとの底の底を
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
赤楊はんのき落葉らくえふの森の小路よ。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
ひともとの河原かはら赤楊はんのき
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
赤楊はんのき落葉らくようの森の小路よ。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
秦皮とねりこや、赤楊はんのきみち
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
秦皮とねりこや、赤楊はんのきみち
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)