“責任者（せきにんしや）” の例文
「是（こり）や不可（いけ）ない」と云（い）ひながら玄關（げんくわん）へ上（あが）つた。其（その）樣子（やうす）が恰（あたか）も御米（およね）を路（みち）を惡（わる）くした責任者（せきにんしや）と見傚（みな）してゐる風（ふう）に受取（うけと）られるので、御米（およね）は仕舞（しまひ）に
門 (旧字旧仮名) ／ 夏目漱石(著)
余は責任者（せきにんしや）が讀者に對して謝（しや）する所有る可しと確信（かくしん）す。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) ／ 坪井正五郎(著)
元來（ぐわんらい）今度（こんど）の事（こと）も元（もと）を糺（たゞ）せば兄（あに）が責任者（せきにんしや）であるのに、あの通（とほ）り一向（いつかう）平氣（へいき）なもので、他（ひと）が何（なに）を云（い）つても取（と）り合（あ）つて呉（く）れない。だから、たゞ頼（たよ）りにするのは君丈（きみだけ）だ。
門 (旧字旧仮名) ／ 夏目漱石(著)