貨物かもつ)” の例文
そして、まねで、昨夜ゆうべふね難破なんぱして、っていたものは、みんなに、貨物かもつはすっかりうみそこにうずもれてしまったことをげました。
青いランプ (新字新仮名) / 小川未明(著)
翌三日からいよいよテントの貨物かもつをいかだにつみはじめた。善金ゼンキン伊孫イーソン、ドール、コスター、次郎の幼年組は軽いものを運び、重いものは年長組にまかせた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
そのごたごたした中を、方々の救護班や、たき出しをのせた貨物かもつ自動車がかけちがうし、焼けあとのトタン板をがらがらひきずっていく音がするなぞ、その混雑と言ったらありません。
大震火災記 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
すると、つぎには、紫色むらさきいろ水平線すいへいせんのもりがるうみえました。どこか他国たこくみなとから、たくさんの貨物かもつをつんできたのであろうか、汽笛きてきをならして、はいってきたふねがあります。
心は大空を泳ぐ (新字新仮名) / 小川未明(著)
またこのみなとから貨物かもつんでゆくために、小舟こぶねはこんでいるふねもありました。
カラカラ鳴る海 (新字新仮名) / 小川未明(著)
貨物かもつだ。なが貨物かもつだなあ。」
昼のお月さま (新字新仮名) / 小川未明(著)