“讀者自身”の読み方と例文
読み方割合
どくしやじしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
讀者自身どくしやじしん面白おもしろいとおもへば面白おもしろい。まらないとおもへばまらない。——さういふ態度たいどを、無遠慮ぶゑんりよに、すゝめてくのである。さうすると、その讀者どくしや能力次第のうりよくしだいに、かなら進歩しんぽがあるとおもふ。
読書の態度 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
すで萬人向ばんにんむきの書物しよもつがないとすれば、問題もんだいは、讀者自身どくしやじしん工夫くふううつらなければならぬ。ぼくは、如何いかなるほんむかといふことよりも、むし大事だいじなのは、如何いかほんむかといふことではいかとおもふ。
読書の態度 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)