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請
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うけ
ふりがな文庫
“
請
(
うけ
)” の例文
先
(
まず
)
下々
(
しもじも
)
の者が
御挨拶
(
ごあいさつ
)
を申上ると、一々しとやかにお
請
(
うけ
)
をなさる、その柔和でどこか悲しそうな
眼付
(
めつき
)
は夏の夜の星とでもいいそうで
忘れ形見
(新字新仮名)
/
若松賤子
(著)
と云われ白翁堂は委細承知と
請
(
うけ
)
をして寺をたち
出
(
い
)
で、
路々
(
みち/\
)
も
何
(
ど
)
うして和尚があの事を早くも
覚
(
さと
)
ったろうと不思議に思いながら帰って来て
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
請
(
うけ
)
んや其中は母の
看病
(
かんびやう
)
藥
(
くすり
)
何呉
(
なにくれ
)
と
定
(
さだ
)
めて
不自由
(
ふじいう
)
成
(
なら
)
んと此事のみ心に
懸
(
かゝ
)
り
牢舍
(
らうしや
)
したる我心を少しは
汲譯
(
くみわけ
)
早
(
はや
)
く
現在
(
ありのまゝ
)
に申上て
此苦
(
このくるし
)
みを
助
(
たす
)
けられよと申を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
貴国王からの命令ではお
請
(
うけ
)
をして善いか悪いか、政府に
伺
(
うかが
)
わなければならぬということになった。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
しかしそれをお
請
(
うけ
)
をするには、どうしても津軽家の方を辞せんではいられない。己は元禄以来重恩の
主家
(
しゅうけ
)
を
棄
(
す
)
てて栄達を
謀
(
はか
)
る気にはなられぬから、公儀の方を辞するつもりだ。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
どんなヤクザな仕事でも
請
(
うけ
)
る。二昔前の書生劇でも大入り満員だというので、劇も映画も明治の壮士芝居である。職人芸人の良心などは
糞喰
(
くそくら
)
え、影もとどめぬ。文化の破局、地獄である。
芸道地に堕つ
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
転がった者は町役人に
請
(
うけ
)
手形を入れさして、
俵
(
たわら
)
を解いて
赦
(
ゆる
)
してやった。
切支丹転び
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
止
(
や
)
むことを
得
(
え
)
ずお
請
(
うけ
)
せり。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
請
(
うけ
)
たれば
最早
(
もはや
)
初瀬留には
逢事
(
あふこと
)
もならず所詮生て
恥
(
はぢ
)
をかゝんよりはと
覺悟
(
かくご
)
極
(
きは
)
めし事なりと
一伍一什
(
いちぶしじふ
)
を物語れば五八は是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
難有
(
ありがと
)
うございます」と、りよはお
請
(
うけ
)
をして、老女の部屋をすべり出た。
護持院原の敵討
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
觸出
(
ふれだ
)
して天一坊は直樣敷臺より
乘物
(
のりもの
)
にて立出れば越前守は
徒跣
(
はだし
)
にて
門際
(
もんぎは
)
まで出て平伏す
駕籠脇
(
かごわき
)
少
(
すこ
)
し戸を引ば天一坊は越前
居
(
ゐる
)
かと云に越前守ハツと御
請
(
うけ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
然れば無罪にして士分の取扱をも受くべき筈である。それを何故に流刑に処せられるか、その理由を承らぬうちは、
輒
(
たやす
)
くお
請
(
うけ
)
が出来難いと云うのである。目附は当惑の体で云った。不審は
最
(
もっとも
)
である。
堺事件
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“請”の意味
《名詞》
(ショウ)願うこと。招くこと。
(ショウ)律令制で五位以上の貴族などに適用された刑法上の特典。
(出典:Wiktionary)
請
常用漢字
中学
部首:⾔
15画
“請”を含む語句
強請
請取
請求
請合
請負
起請
請待
普請
勧請
起請文
安請合
請願
招請
申請
請引
身請
小普請
請出
請負師
仮普請
...