そし)” の例文
貴方は今日こんにち無用の財をたくはへる為に、人の怨を受けたり、世にそしられたり、さうして現在の親子がかたきのやうになつて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その後諸王馬を殖やす事盛んで予言者輩これをそしった事あり、今日もパレスチナのサラブレッド馬種の持ち主は、皆これをソロモン王の馬の嫡流と誇り示す
さるに數奇失意の人は造化を怨み、自然を憤りて、此世を穢土ゑどのゝしり、苦界とそしるなり。さて亦得意の人はこれに反して造化を情深き慈母のやうにおもひて、此世を樂園とおもへり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
太祖れんていめて曰く、宋景濂ちんつかうること十九年、いまかつて一げんいつわりあらず、一人いちにんたんそしらず、始終無し、たゞに君子のみならず、そもそも賢とう可しと。太祖の濂をることかくの如し。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ベロアル・ド・ヴェルビュの『上達方』に婦人は寺で天女、宅で悪魔、とこで猴とそしり、仏経には釈尊が弟の難陀その妻と好愛甚だしきをまさんとて彼女のめっかち雌猿に劣れるを示したと出づ。