ほめ)” の例文
旧字:
京水とあひかへりみて感じ、京水たはふれにイヨ尾張屋とほめけるが、尾張屋は関三の家号いへななる事通じがたきや、尾張屋とほむるものひとりもなし。
アハヽヽ親玉おやだまア。長「なんだ、人が意見をつてるのにほめやつるか、困るなア、もう十八だぜ貴様きさまも。 ...
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
髪の結様ゆいようどうしたらほめらりょうかと鏡にむかって小声に問い、或夜あるばん湯上ゆあがり、はずかしながらソッと薄化粧うすげしょうして怖怖こわごわ坐敷ざしきいでしが、わらい片頬かたほに見られし御眼元めもと何やらるように覚えて
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
すぐれていらっしゃると存じて、おほめ申します。9495
京水とあひかへりみて感じ、京水たはふれにイヨ尾張屋とほめけるが、尾張屋は関三の家号いへななる事通じがたきや、尾張屋とほむるものひとりもなし。
実に文武兼備と講釈師ならほめる立派な殿様でございますなれども、そこはお大名の疳癪で、ひどく逆らって参ると、すぐ抜打ぬきうちに御家来の首がコロリなどゝいう事が有るもので
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
父様ととさま御帰りになった時はこうしてる者ぞと教えし御辞誼おじぎ仕様しようく覚えて、起居たちい動作ふるまいのしとやかさ、仕付しつけたとほめらるゝ日をまちて居るに、何処どこ竜宮りゅうぐうへ行かれて乙姫おとひめそばにでもらるゝ事ぞと
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
めえさんはい人と思っては居るが、そう村中みんなおめえさんをほめる者ばかりじゃアねえ、其のうちには五人や八人は彼様あんなになれる訳はねえと、工面がいと憎まれる事も有りましょう
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
講釈などでしますと大してほめる白馬で、同じ白馬でも浅草の寺内じないにある白馬は、あれは鮫と申して不具かたわだから神仏へ納めものになったので、本当の白馬は青爪でなければならんと申します、臠肉しゝむら厚く