“言立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いいたて20.0%
ことた20.0%
ことだ20.0%
いひたて10.0%
ことだて10.0%
いひた10.0%
コトタ10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの通り正直で律義りちぎで自分から脳の鈍いのを言立いいたてほかの人より二倍も三倍も勉強するからああいう人が末にいたって大成するよ。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
佐伯部の兵士がかつて「海行かば水浸みづく屍、山行かば草す屍、大君の辺にこそ死なめ」と言立ことたてて、一心に君を守り奉りたると同じく
武士を夷ということの考 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
大来目主おほくめぬしと、ひ持ちて仕へしつかさ、海行かば水漬みづかばね、山ゆかば草むす屍、おほきみのにこそ死なめ、かへりみはせじと言立ことだ
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
言立いひたてしかば大岡殿作右衞門へたづねありしにはじめはかくちんじしがとてもつゝがたしと存ぜしや寒中見舞かんちうみまひとして金子をもらひ請し旨を申に何かさかなの類ひならば格別かくべつ金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まさやけき言立ことだては、ゆるすべきよこしまは、おのが子のためとは言はじ、すべて世の子らをあはれと、胸張り裂くる。
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
……妹背山いもせやま言立いひたてなんぞ、芝居しばゐのはきらひだから、あをものか、さかな見立みたてで西にしうみへさらり、などをくと、またさつ/\とく。おんやくはらひましよな、厄落やくおとし。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
尚姑らく胤一つの兄弟なることを言立コトタてる訣には行かぬ。
愛護若 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)