“西洋室”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいようま50.0%
せいやうま50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よたよたと歩くような跫音あしおとが聞えた。いよいよ何人たれかが入って来た。と、思っていると、今まで母屋おもや西洋室せいようまで寝ていた病人の伯爵の顔が見えた。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
左側に並んだへやには、どの室にも電燈が明るくいていた。廊下を左に折れ曲って往きあたると、西洋室せいようまになってドアが締っていた。書生はそれを開けて入り、隻手かたてドアを押え、隻手でまた手招きした。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ちら/\ゆき晩方ばんがたでした。……わたくしは、小児こども群食むらぐひで、ほしくない。両親りやうしん卓子ていぶる対向さしむかひで晩飯ばんめしべてた。其処そこへ、彫像てうざうおぶつてはいつたんですが、西洋室せいやうまひらきけやうとして
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)