“行止”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆきどま75.0%
こうし8.3%
ふるまひ8.3%
ゆきとまり8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここがおそら行止ゆきどまりで、彼等は今や袋の鼠になったろうと思いのほか何処どこくぐったか知らず、漸次しだい跫音あしおとも消えてしまって、後は寂寞せきばくたる闇となった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
しんは命を受けて憂懼ゆうくすところを知らず、情誼じょうぎを思えば燕王にそむくに忍びず、勅命を重んずれば私恩を論ずるあたわず、進退両難にして、行止こうしともにかたく、左思右慮さしゆうりょ、心ついに決する能わねば
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
父は磯良が五九切なる行止ふるまひを見るに忍びず、正太郎を責めて押籠おしこめける。磯良これを悲しがりて、六〇朝夕のつぶねことまめやかに、かつ袖が方へもひそかに物をおくりて、まことのかぎりをつくしける。
それは嚢里なうりとは何処かと云ふことである。丸山の阿部家の地所だと云ふことは明であるが、修辞して嚢里と云つた、もとことばは何であらうか。袋地ふくろち行止ゆきとまりの地所であらうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)